輝北ダム発電所

発電所外観 発電所内部

発電所建設に係る経緯(背景)と経過
○農業水利施設の維持管理の低減を図るため、輝北ダムの貯留に含まれない流量(ダムから河川に放流される河川正常流量及び無効放流量)で、取水設備で取水した後、導水管路及び発電所用の水圧管路を経由し発電する計画を検討。
@平成13年 8月 九州農政局曽於農業水利事務所に曽於南部地区土地改良事業推進連絡協議会より小水力発電施設の導入要望書提出
A平成17年12月 曽於南部土地改良区と九州電力(株)で発電基本協定締結
B平成18年 3月 農林水産大臣と鹿児島県知事(河川管理者)で水利使用変更協議及び輝北ダム発電所協議
C平成19年 3月 鹿児島県知事(河川管理者)と農林水産大臣で検査・合格及び取水届を行う
D平成19年 3月 曽於南部土地改良区と九州電力(株)で電力需給契約書締結
E平成19年 4月 発電所稼働
◎平成24年 7月 再生可能エネルギーの固定価格買取制度スタート
F平成24年10月 再生可能エネルギーの発電設備として認定
G平成24年12月 曽於南部土地改良区と九州電力(株)で電力需給契約の一部改定契約書締結
H平成24年12月 再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法に基づく電力供給開始
I平成31年 3月 発電機器オーバーホール実施

発電所の特徴
 本地区の電気需要施設は、揚水機場主体であるが、発電所から需要施設まで相当な距離(平均で約8km)があり、専用の配電線工事及びその維持管理費が発電原価の上昇要因となることを考慮し、発生する電力は発電所の所内電力を除く全量を電力会社に売電する。
 発電方式は、ダム貯留を含まない流量(ダムから河川に放流される河川正常流量及び無効放流量)を、取水設備で取水した後、導水管及び発電専用の水圧管路を経由し発電所の水車を回転させ発電するものである。

発電計画 主要構造物
発電所名 年間可能発電電力量 @水車型式
所在地 鹿屋市輝北町平房 型 式 横軸クロスフロー水車
河川名 菱田水系 大鳥川 出 力 450 kw
発電方式 水路式 台 数 1台
水路名(路線名) なし A発電機
工種 管水路 型 式 横軸三相交流誘導発電機
総落差 32.87 m 出 力 400 kw
有効落差 28.9 m 台 数 1台
最大水量 2.0 m3/s B水圧管路
最小水量 0.3 m3/s 型 式 水圧鉄管
最大出力 400 kw 内 径 φ0.8 m
年間可能発電電力量 1,277,632 kwh 延 長 86.379 m